2022年のダディから
桜音加(おとか)ちゃん、こんにちは。
僕はあなたの父親です。
2022年12月この文章を書いている今、3歳の君は僕の事を「ダディ」と呼びます。
言葉を話しだしてから、君はずっと僕の事を「ダディ」と呼んできたけど、最近はYoutubeで覚えたのかたまに「パパ」と呼ぶこともあります。
呼ばれなれていない「パパ」という言葉を聞くと、僕はちょっと照れ臭くなってしまいます。
君がこれを読む時、つまりそっちの君にとっての「今」僕は何て呼ばれているのだろう。
たまにそんな事を考えたりもします。
この文章を読む「そっちの君」はいったい何歳なんだろうね。
「こっちの僕」からしてみると、未来の君がどんな感じに成長しているのか、ましてや「いつか大人になる」なんて想像もつきません。
君は僕ら夫婦がそれなりに歳をとってから生まれました。
ふと思ったんだよね。
「君と過ごせる時間は、若く生まれた他の家庭の子たちよりも短いのかもしれない」
もちろんマミーもダディも出来る限り長生きしてやろうと思ってるし、君に伝えなきゃいけない事はたくさん伝えていこうと思ってる。
でも君が誰かの助言を必要としている時、例えばそれが20代だったとしたら、僕らはその時もう60代だ。
僕が怖いのは、さらに頑固なおっさんになった60代の自分がちゃんと「生きていくために必要なこと」を伝えられるのか?ってことなんだよね。
年齢なんてただの数字だと思う。
でも人間っていうのは、どうやら生きている年代によって話す内容も変わってくるみたいなんだ。
他の子たちが若い両親からアドバイスを受けている時に、君は60代の僕らからアドバイスを受ける。
当然それは古い感性だろうし、無駄に歳食ったおっさんからのアドバイスは邪魔な時もあるだろう。
だから僕は「40代の僕から君に伝えておきたい事」をここに書いていこうと考えています。
僕らはみんな不完全
こっちの僕が生きてる2022年は「新型コロナウィルス」ってのがまだ流行している時代です。(ちなみに5日前にマミーが感染して、3日前に君も感染したばかり)
テクノロジーでは皆スマートフォンが手放せない時代で、5Gが導入されたけどまだ一般的には活用されていないという段階です。
車の自動運転も存在はしているけど、日本ではまだ一般化されていません。
「そっちの君」から見るとすごく古い話だし、僕の思う「生きていく上で必要な事」というのは、君の住む時代ではもう不要な知識になっているのかもしれない。
だからここに書いてあることが正解だなんて思う必要はないんだよ。
マミーもダディも君が「自分で考えられる人」になってくれることを願っています。
僕は僕で「思いついたときに、思いついた事を書いていこう」と思っています。これは君のためだけじゃなく、僕自身の学びのためでもあります。
意外かもしれないけれど、大人はすべての事を知ってるわけじゃありません。
実は世の中は、僕ら大人にとっても知らない事ばかりなのです。
現に僕ら夫婦は君を育てるのにも四苦八苦。
日々悩みながら、3歳の君からたくさんの事を教えてもらっています。
何が言いたいかと言うと、僕らはみんな不完全な人間だという事です。
だから、僕がここに書いていく事も間違っている事があるかもしれない。(そもそも僕は結構間違いが多い人間なので・・・)
世の中には色んな人がいて、色んな考えがあります。
僕の意見が「間違ってるな」と思った時は、どうか自分の考えを大切にして欲しい。
僕はそれも含めて君に「自分で考えられる人間」になって欲しいのです。
生きていく中で、嬉しいことや楽しいこともたくさんあるけれど、正直に言うと悩むこともツライことも結構あります。
そんな時にはどうか思い出して欲しい。
僕らはいつでも君の味方です。
いつまでも、いつまでも。
2022年12月1日 ダディ
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